イタリア三日目、この日は朝からイタロという高速鉄道に乗ってフィレンツェに向かいます。
駅までは難なくいけたのですがここで会話しなければいけないというこの旅最大の難関が。
旅行会社から送られてきた高速鉄道の紙にはQRコードがあったので駅の券売機でこのQRコードを読み込んで発券するんだろうなと思っていたのですが駅の券売機に行くとそれらしい読み取り口はありません。若干焦りながらもイタロの窓口に行き紙を渡し、意気揚々と
this ticket press!
…ひどい英語力と思われるかもしれませんが僕にはこれで行けるという確固たる自信がありました。というのも、ローマでレストランやお店で注文するときは決まってメニューを指差しながら
this one press!
これを言えば注文が通るのです。メニューはピザやパスタの項目があり詳細が何かはわからずとも大まかなヤマはたてられるのです。なんなら出てきてから初めてこんな料理だったんだ!という驚きを味わえ二度美味しいとも言える。この旅を通して10回以上は使いました。これから先も使い続けるでしょう。
海外って片言英語でもぜんぜんいけるじゃん!日本人は完璧な英語を求め過ぎてるってアメリカの友達が言ってたっけ!いざ海外出てみればこんなもんよ!と思っていました。
しかしthis ticket press!と言うと窓口の人が何かを説明し出しました。
ふむふむ、おー、せんきゅう。と言って窓口を去る僕。
ヤバイ全くわからない、何を説明してたんだ?説明早くないですか?
徐々に額からにじみ出る脂汗を尻目にWi-Fiスポットがあったので携帯で イタロ 乗り方 を検索。それらしいサイトはヒットせず、時間も発車まで30分を切ってました。
このままではフィレンツェに行けない。それだけは避けねば!と思いとりあえず電車に乗ってしまってチケットを見せろと言われたらこの紙を見せて何もわからない外国人のふり(何もわかりませんでしたが)をしよう…とホームで待つことに。電車を待っている時間は苦痛でした。
電車が来たのでいざ乗り込み紙に書いてある座席に座り出発。お、大丈夫か?と思った矢先車掌がチケットの確認のため回ってきました。こういう時、映画なら自分の手前で別のやつが逃げ出してバレずに済むパターン。
そんなことは起こるはずもなく車掌が僕の前へ、愛想よくさもこれがチケットだと思ってました。という演技を最大限に込めて車掌に紙を渡す。
終わった。「hwot's?イタリアゴワカリマセン」を言う準備だ…
…ピッ grazie.
車掌は手持ちの機械で紙のQRコード読みとり紙を返して次の席へ。
そう、実はこの紙自体がチケットになってたようでそれを電車の中で確認する方式だったのです。そういえば改札らしきところを通ってなかったなと。
不安から開放され気分が大きくなった僕は乗った時に荷物を上においたほうがいいよと教えてくれた横の席のイタリアの女性に
hwt's do you go to city?
と質問をし、戸惑いながらも答えてもらったのですがイタリアの町の名前を知るはずもなく、なんと返したかも忘れてしまうほど謎な返しをしたと思います。
この時痛感しました。英語だけでも勉強していればと…
つづく