旅行記

2014イタリア旅行10:猫に導かれて

ヴェネツィア最終日9時くらいから島に向かいました。
この日は仮面を買おうと思っていたのでいろいろな店にふらふら寄り道しながらサンマルコ広場を目指していました。
昨日ほどは混んでなく賑やかな路地でも一つ隣の路地に入ると静かで、休日の午前中ということもあって住んでいる人が街に出ている感じでした。家の間に渡したロープに洗濯物を干す人や細い水路をのんびりと漕ぐ人。時間がゆっくり流れているような雰囲気でした。
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人気のない路地を歩いていると人間に慣れている猫が寄ってきました。

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ひとしきり撫で終わると、付いて来いというような素振りをみせ2mほど歩くと振り返って僕のことを待っている。近づくとまた歩き出しました。
この迷路の街で僕をどこかに案内しようとしていると確信し、『劇場版ポケットモンスター 水の都の護神 ラティアスとラティオス』のワンシーンが頭の中で再生されていました。
それはサトシがラティアスが変身した女の子を追いかけ曲がりくねった路地を抜けると、光が差す綺麗な中庭に出るというシーン。(うろ覚え)これと同じことが自分の身にも起きる!と思い付いていくことに。

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ついていくこと2分程。
開けた場所に出ました!そして目の前に広がった光景は….

 

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門の上には別の猫が

 

雰囲気のある廃屋!!
イメージしていた綺麗な庭とは真逆のほろボロの煉瓦の壁と複雑に絡み合った枯れ木!
夜なら怖すぎる場所。

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扉の前で遊びだす猫

扉は何年も開けられていないといった感じのサビ具合だったので僕が開けたらすんなり開くパターンか!と思い押してみることに。

ギイイイイイ…。

古い扉は軋みながら開いた。力を入れていない、取手に手をかけたと同時に開いたような気がした…まるで廃屋が僕を誘うかのようだった。僕は恐る恐る古びた廃屋に足を踏み入れた。

 

 

 

 

 

 

と、いうイベントも起こらないので猫を撫で回してその場を去りました。
人通りの多い道に戻って歩いていると土産物屋の子供が店の前に溜まった花吹雪をはき出していました。自分より大きな箒を動かす様子がとても可愛かった。

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花吹雪の袋を開ける子供。今日も盛大に散らかるんだろうな
オプショナルツアーで申し込んだゴンドラに乗る集合場所へ向かったのですが集合場所が分からず時間ギリギリで間に合う。
ゴンドラ漕ぎのひとはだいたいボーダーの服を着ているのでわかりやすく集合場所を聞くと親切に教えてくれて助かりました。
ベネチアの海岸を東洋人が一人全力で走る様は滑稽そのものだったでしょう…。

 

【オプショナルツアーのゴンドラ】
最初は広い運河をすすみ途中から狭い水路を周るという感じのコースでした。
アコーディオン弾きの人が一人乗り、演奏に合わせて漕ぎ手が歌を歌ってくれました。意味は全くわかりませんでしたがゴンドラ乗りに伝わる歌とかそんな感じなんじゃないですかね。雰囲気は最高。
前には中国人のカップルが座っていたのですがドレスと貴族服でバッチリ決めていました。
ぐぎぎ、イチャイチャしやがって…。と卑屈になっていたのですが写真撮りましょか?と気さくに話しかけてくれて凄くいい人でした。

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狭い水路では橋で観光客がだいたい手を降ってくれ、写真を撮るのですが日本人が乗ったゴンドラを撮ったところで雰囲気ぶち壊しだろうなぁと思いながら見ていました。
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つづく

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Rii2

当ブログの管理人。iPadでイラストの仕事をしながら世界中でノマド生活をしています。iPadでどこでも、いつでも仕事ができるという働き方を体現しています。

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