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新定番。着脱式iPadペーパーライクフィルム「エレコム TB-A20MFLNSPL」レビュー

改良が発表されたエレコムペーパーライクフィルムを購入してペーパーライクフィルムの弱点を見事にカバーした良い商品だなと感じたので、使用感をレビューしていこうと思います。

エレコム TB-A20MFLNSPL

何度でも着脱できる新素材“ナノサクション”を採用。 特殊表面形状デザインにより上質紙に鉛筆で描いたような描き心地を実現します。動画などを見る際には簡単に着脱でき、端末本来のクリアな画面を楽しめるiPad Pro12.9、iPad Air10.9 、iPad Pro 11モデル用着脱式ペーパーライクフィルムです。(サイト抜粋)
価格は

iPad Proの画面の書き味について

まず初めに、僕はホームボタンが廃止された2019年モデル以降のiPad Proはペーパーライクフィルムが必要ないほど画面の描き味が向上していると思っており、iPadにフィルムを付けなくても慣れれば問題なく描けるので最近では貼っていませんでした。その理由として19年以降のiPad Proは液晶が薄く、表面に加工が施されているようで、Applepencilで描写した際に少し引っ掛かりを感じます。すごく感覚的なものなのですが、うっすらラバー加工されてるような感覚
*反対にiPadやiPad Airの画面はProと比べると厚いガラスが使用されているので撓がなくツルツルとしたガラスの上に描いている感が強い

ペーパーライクフィルムの難点

ペーパーライクフィルムは紙のようにさらさらとした描き味で描ける反面、2点デメリットがあると感じるのも使っていない理由でした。

画面の視認性の低下

これが1番嫌だなと感じる点。ペーパーライクフィルムはさらさらの加工がされているため画面に貼ると光の屈折のせいで画面全体にチラチラとしたRGBのノイズが出ているように見えたり、白っぽく見えたりと、艶感がなくなってしまいます。上の写真はフィルムを貼った時の画面をアップにして撮ったもの。解像度のせいで少しわかりにくいですが貼った状態でiPadの白い画面をよくみるとこのちらつきがよく見えます。描いている際は気にならないですが、ずっとこの状態だと嫌だと感じるレベルです。

2021年モデルのiPad Proは『Liquid Retina XDRディスプレイ』というコントラストがはっきりと出るiPad史上最高の液晶を使っているのですが正直ペーパーライクフィルムをつけると、この魅力が少し減ると思います。

ペン先の摩耗が早い

こちらはあまり気にしていないのですが、よく話題に出る話としてざらざらの加工が故にペン先がすごいスピードで削れる点。筆圧の強さによりますが2ヶ月も使えば替えの芯先が1個なくなるほど削れると言われていました。しかもApple Pencilの芯はそこそこお高い金額します…

同じようにフィルムの方も削れていくので半年以上使っていると、普段使っている中心部はツルツルになって端の部分はザラザラが残っているような状態になります。

着脱式という新たな提案

上記の要因からペーパーライクフィルムはなくてもいいと思って使っていなかったのですが、今年(2021年)3月ごろにエレコムから今回のTB-A20MFLNSPL の改良前のものが発売され気になっていたところ、6月に改良版が発売されたので購入しました。

このフィルムが良いなと思った点は、なんといっても着脱式で何度でも貼ったり剥がしたりすることができるという点、特に気になっていた難点の「画面の視認性の低下」というデメリットの最適解を提案している商品だと感じました。

何度でも着脱できるので、絵を描く時にだけ貼って使わないときは剥がして、綺麗な画面で映画を見ることができます。また、付属の収納ケースがついているのでそれに貼れば楽に持ち運びができます。

使用感

新素材“ナノサクション”

この商品の目玉でもある『何度でも着脱ができる』という利点のナノサクション素材ですが、フィルムの上下の黒い部分にとても細かい吸盤が並んでいる素材で、試すまで粘着力が不安だなと思っていたのですが予想以上にしっかりと粘着して普通のフィルムを貼っているのと差がないレベルで画面に固定されます。(改良版で固定感が向上したようです。)

着脱しないタイプのペーパーライクフィルムがいいという方でも固定感は遜色ないと思いました。

ケント紙ver はひっかかりが少し弱い

  • しっかりとしたザラザラ感の『上質紙』
  • サラサラした描き着心地の『ケント紙』
    *ケント紙の方はエレコムの従来のケント紙フィルムと比べてペン先の摩耗が50%減されています。

このフィルムには上の2種類があり、僕はケント紙の方を買いました。
ケント紙verの方が人気のようでAmazonでもそちらの方が少し高かったのでケント紙を買ったのですが、使ってみるとフィルムのザラザラ感は少弱いいなと感じました。ペン先の摩耗はかなり早いと思いますが、上質紙のほうでも良かったか…とは思いしたが、ペーパーライクフィルムなしと比べれば描きやすさはこちらの方が断然高いので、ここは好みのレベルるかと思います、取り外せるという点でも描き味に振り切ってもいいかもしれませんというレベルの話です。

まとめ

以上が今回買って使ってみての感想になります。この商品の最大の魅力である着脱式ペーパーライクフィルムはペーパーライクフィルムのデメリットをうまくカバーした良い商品だなと感じたので購入して良かったです。タイトルで新定番と書きましたが、今後僕がペーパーライクフィルムを買うならこれだなと思いました。

上でも書きましたが、個人的にはもう少しザラザラ感があってもいいなと感じたのでケント紙verの摩耗感が落ちてきたら次回は上質紙verを購入してみようと思います。

 
【ケント紙】iPad Pro ペーパーライク着脱式

iPad Pro12.9(Amazon)

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  • この記事を書いた人

Rii2

当ブログの管理人。iPadでイラストの仕事をしながら世界中でノマド生活をしています。iPadでどこでも、いつでも仕事ができるという働き方を体現しています。

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