MonsterRemind デザイン

【第3回】ゾンビドラゴンってどんなモンスター?

monsterremind

ゲームや小説で一度は耳にしたことがある名前のモンスター達や、あまり知られていないようなモンスターまでなんとなく名前は聞いたり形は知ってるけど深くは知らない。そんなモンスターについて知っていただき知識を深め、普段ゲームなどでの敵というぐらいの認識しか無いモンスター達にスポットライトを当てていこうという記事です。

かなり独断と偏見があるかもしれないのでその点はご了承ください。モンスターのいいところは想像上の産物なので正解を誰も知らない事だと考えていますのであくまで個人の解釈だと思ってもらえれば幸いです。

【第2回】伝説の生き物としてのシーサーペントってどんなモンスター?

続きを見る

全回から随分と時間が空いてしまったのですが今回はドラゴンとゾンビの要素を持つドラゴンゾンビについて解説しようと思います。王道ファンタジーではあまり見かけませんがダークファンタジーなどではよく出てくるこのモンスター。

まず元の英名はなんだろうと思ったら日本では「ゾンビドラゴン」ですが 海外では「Undead Dragon」「Zmbie Dragon」と同様の腐ったドラゴン指す名前でも2種類の呼び名があり、「Zmbie Dragon」主流でした。
逆に日本ではアンデットドラゴン、ゾンビドラゴンはほとんど検索されていませんでした。

ドラゴンゾンビとは

死んだドラゴンが何らかの要因で蘇り動き出したアンデッドモンスター。知力は低下し、凶暴性の増し、血肉を求めて周囲のものを捕食する。
アンデットになってることから体の肉が腐敗、欠損している。もしくは肉はなく白骨化している。
日本でのイメージはMagic Gatheringを始めとした遊戯王やディエルマスターズなどのカードゲームでイメージが定着したようです。

ドラゴンゾンビの2パターンのデザイン

ドラゴンゾンビは主に下記2パターンに分けられる。

パターンA「朽ち果てたドラゴンの死骸が蘇生したゾンビ」
パターンB「白骨化したドラゴンが動いているもの」

パターンA

腐った死骸がまた動き出したような肉や皮がついているものが多く人間のゾンビと似たようなイメージ。

こちらのデザインのドラゴンゾンビの場合の動きだした理由付けとしては、生前の魔力が死んでなお体を動かしている、ドラゴンが死んだ土地の気や魂が死体に集まって復活したなどのイメージ。ファンタジー世界のドラゴンは強キャラなので人のゾンビのように生前にゾンビに噛まれてウィルスに感染してゾンビになったという設定はあまりないよに思う。

パターンB

完全に白骨化した骨のみ、もしくは骨に腐乱したカサカサの肉が付いている程度の骨ベースデザイン。頭骨の目に光が灯っているイメージが多い。このデザインの場合、筋肉で骨を動かしているのではないので魔法で生命が宿り魔法の力動いているということのなるのでしょうか

こちらデザインのドラゴンゾンビの場合の動きだした理由付けとしては、魔法使いがドラゴンの骨を媒体にドラゴンゾンビとして復活させたなどイのメージ。生物が白骨化するまでにはそこそこの日数を要するのでそのインターバル中は復活しなかったということから第三者の意図的、もしくは復活するまでに時間が要した要因である必要があるのではないかと思う。

どちらのデザインにせよ、ドラゴンゾンビは通常は発生しない稀な生物で、仲間として登場する作品はほとんどなく、大概は敵の魔法使いに魔力で復活され使役されている事が多い気がする。

今回僕が描いたイラストは地下墓地で死んだドラゴンに墓地の霊力が集まり動き出したイメージで描きました。どちらのパターンでもよかったのですが、描いていて楽しそうだったのでパターンAを採用しました。

ブレス

ドラゴンといえば炎のブレスですが、ドラゴンゾンビが炎のブレスを吐くことはあまりないのではないかと思います。そもそもアンデット(ゾンビ)は火には弱い設定が多い(ドラゴンだからOKというも設定的には問題ないですが)
普通のドラゴンと差別化する必要があると思うので炎を吐くとしても緑や青の炎かなという印象。

個人的にしっくりくるのが腐敗ブレス。腐ったドラゴンと魔力が合わさっり口から瘴気を出していて、瘴気を吸った周りの生物を殺してしまうなどの設定が強そうでいいなと思います。ブレス以外で考えると食べて体内で腐った吐瀉物とかいいですね。

生息地、行動について

生息地はカタコンベ(地下墓地)、瘴気の立罩める沼地、地下迷宮、洞窟など日差しが弱いところに生息するのが主流のようですね。
このあたりはアンデッド属性のイメージがそのまま適応されいるような感じですね。

ゾンビの要素を踏襲するのであれば動きは遅いのではないかと思います。行動が遅いという要素を補う面でも瘴気を出しているという設定などをつけると普通のドラゴンと差別化されるのではないかと思います。また、翼がボロボロになっていたり骨になっている場合、空を飛行することはできないので飛行能力がないものが主と思われます。

まとめ

今回はドラゴンからの派生であるドラゴンゾンビについて解説しました。ドラゴンから派生した生物として、アンデット×ドラゴンと二つの性質を持ち、ドラゴンの強さとアンデッドの厄介さを持つモンスターでデザインするのが楽しいモンスターでした。

ドラゴンはその知名度からゲームや小説では派生した亜種のドラゴンが多く存在するのでいずれ他のドラゴンも紹介できればいいなと思います。

こちらの幻獣をまとめた本が非常に情報量が多くオススメです
様々な古典から調べモンスターの出所を調べ纏めた一冊。ファンタジーのゲームや小説の設定を考える際のお供にどうぞ。

 

幻獣大全〈1〉モンスター

Amazon

幻想生物 西洋編

Amazon

 

  • この記事を書いた人

Rii2

当ブログの管理人。iPadでイラストの仕事をしながら世界中でノマド生活をしています。iPadでどこでも、いつでも仕事ができるという働き方を体現しています。

-MonsterRemind, デザイン