iPad イラスト

iPadのPhotoshop!超多機能アプリAffinity photo紹介


さて今年はiPad版のPhotoshopがリリースされる予定ですが、今回は現状iPadのPhotoshopとも言えるAffinity photoというアプリについて説明します。
個人的にはiPadでお絵かき、特にプロクリエイトをメインで使っている人達は入れておいて損が無いと思うアプリです。
クリスタや今後リリースされる予定の Photoshopを使う人は使わないかもしれませんがこの方たつのアプリは月額制なのに対してこちらは買切なのでランニングコストがかかりません。

Affinity photo

https://affinity.serif.com/en-gb/photo/ipad/

17.99EUR(2224円)クリスマス・セールで20%off中(2019.01.7)
Photoshopと思って頂けばほとんど正解のアプリです。
アプリにしては高い金額ですがアプリの性能の高さを考えるとこれでも安いぐらいです。
もともとMacのソフトとして販売されていたものをほとんどそのままの機能を使える状態でiPadに落とし込んだアプリです。
Macのソフトもよく Photoshopと比較されるているアプリだったので現状iPadのPhotoshopと行って過言ではなと思います。
日本語にもしっかりと翻訳されていて、日本語のチュートリアルも豊富にあります。

僕の使い方としては基本的にイラストデーターはprocreateを使って作成し、

・仕事で納品するデーター
・色味調整
・フィルター
・フォントの挿入
・レイヤーエフェクト

等が必要なときはこのソフトに持って行って仕上げをしています。(絵のほかにもたまに写真の加工に使ったりしています)

このアプリだけでも絵が描けるの?

ブラシは標準で120本と豊富にあり、フォトショップのブラシデーターを読み込むこともできるのですが描写が Photoshopとは結構異なるため使ブラシの設定の調整が必要で同じ描き味でかけない。標準で入っているものも描くというよりは写真にエフェクトをつけるために使うようなブラシが多いなと感じます。

久しぶりにこのソフトで描いてみたらこれで慣れようと思えば描けるレベルだなと思いました。
が、ショートカットやジェスチャーの便利さ、イラストの書き味は個人的には少しprocreateに劣ると感じます。
余談ですがこの絵がかなり中途半端の状態なのはこれを最後にApple Pencil(二代目)を無くしました、、、
この記事を描いている今はペンが無いので明日買ってきます、新年早々なにやってんだか…涙

Affinity photoのここがすごい!!

多機能なアプリの中でも特に素晴らしいと思う機能を7つ紹介します。

・コピー&ペースト

個人的にかなりすごいと思ったのがこの機能。

procreateの場合

ペーストはprocreate内でコピーしたデーターしかペーストできないのに対して

Affinity photoの場合

iPad内のコピー&ペーストに依存するので他のアプリやメールなどからコピーした文字をペーストできます。

僕がよく使う使い方としては、procreateを開き、レイヤーをコピーし、Affinity photoを開きぺーストするとprocreateのレイヤーを直ぐにAffinity photoの中に持ってこれます。
*この機能は姉妹アプリのaffinity designerにはついていないためこちらのアプリの方が優れていると感じます。

自動保存

自動保存機能が付いているので保存する事を意識しなくても定期的に勝手に保存されます。
設定から保存する時間の間隔を調整することもできます。
また、イラストの保存方法は簡単でキャンパスを閉じてホームに戻るだけ

ヒストリーの記憶

ブラシのタッチや移動といった制作中の行動が記憶されているヒストリー。
Affinity photoのヒストリーの記憶の回数は最大2048回まで記憶しておけます。
しかもこの記憶はキャンバスを閉じて再開しても記憶されているのでうっかり閉じてしまっても戻すことができるというすごい仕様!PC版のPhotoshopでも一度閉じてしまうとヒストリーがリセットされるというのに

レイヤーの枚数制限がない

当たり前値言えば当たり前なのすが、よく使うprocreateにはキャンパスサイズに応じて作れるレイヤー枚数に制限があるので、制限を超えるような大きなデータでレイヤーを残して納品したい時などはprocreateで素材を作って、Affinity photoで合わせて納品することもできます。

豊富なレイヤーフィルター

フォトショップを使っていた頃よく使っていた『レイヤーフィルター』

ガウスとぼかし
外側、内側の発光
境界線
ドロップシャドー

などの一通りの便利なレイヤーフィルターが使えます。(詳しい使い方はまた別の記事で書きます、たぶん)

このアプリで作ったPSDデーターが Photoshopとの互換性が良い

procreateでpsdデーターに書き出すと左右や上下が反転されていたりすることがあるのですが、このソフトは Photoshopとの互換性がしっかりとしているのでこちらで書き出した見た目のまま Photoshopで開けます。
フォトショとは表示の方法が違うクリッピングマスクもしっかり適応されていて驚きました。
逆に読み込みの際も Photoshopで作った色彩補正やコントラスト調整レイヤー(マスク付き)もそのまましっかり読み込めます!すごすぎる!
反対にprocreateはこれらのレイヤーがあると読み込めないのと、発光やオーバーレイのレイヤーが読み込みの際にやっぱり表示がおかしくなりますね。
この不具合対応のためにもprocreateしか使わない方でも購入をお勧めします。

好きなフォントで文字の挿入

procreateは文字の挿入ができないので文字を入れたい時はAffinity photoで開いて挿入しています。
ネット上で配布されている無数のフォントデーターをダウンロードして使うことができるため同人誌の表紙やページも作ることができます。

まとめ

このほかにもプロクリにはないグラデーション塗りつぶしや、グラデーションマップ、コントラストやトーンカーブといった色調補正、歪みやぼかしなどいい所や機能を挙げているときりがないくらいに高性能なアプリです。

普段あまり複雑な機能を使わない方からしたら何を言っているのかわからないところもあったかもしれませんがとりあえずアプリとしては最高レベルにできることが多いよというペイント&加工アプリです。

とは言え、やはり描くことに関してはprocreateに軍配が上がるので趣味で絵を描く程度であればprocreateだけでも問題ないと思います。
僕はこの2つのアプリを使うことで双方の弱点をカバーしています。

  • この記事を書いた人

Rii2

当ブログの管理人。iPadでイラストの仕事をしながら世界中でノマド生活をしています。iPadでどこでも、いつでも仕事ができるという働き方を体現しています。

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