旅行記

2015プラハ一人旅11(イスタンブール編):なんだと!夜のイスタンブールで二度目のボッタクリ?!【後篇】

前回までのあらすじ
イスタンブールについて早々一般人を装ったキャッチに引っかかりぼったくりバーで17万を払えと言われてしまった!どうなるRIi2!?
[なんだと!夜のイスタンブールで二度目のボッタクリ?!【後篇】]スタート!

ボーイがカードを持って席に戻ってきてこのカードは使えない、他のカードはないのかと聞いてきました。無いと答えると近くのATMでお金を引き出してもらうと言われ偽ドバイさん、僕、ボーイで店の近くのATMへGO。
外を歩いている時、僕はプラハのATMでお金を引き出そうとしたけど出せなかったことを思い出していました...ATMにつき偽ドバイさんに引き出し方を教えてもらいながら試してみるも出せず、もう一箇所のATMに移動してチャレンジするもそこも引き出せず。
店に戻るぞと言われ店に戻ると客席ではなく店の奥方へ連れて行かれ6畳くらいの小さな事務所に入れられました。
その部屋は手前にはテーブルとソファーがあり、壁には42インチくらいのテレビが付いていてサッカーのバルセロナ対どこかの試合がやっていました。奥には事務机と椅子がありそこにはTHEBOSSという風格のおっさんが座っていました。
その見た目は映画ゴットファーザー2の若かりし頃のビト・コルレオーネの鼻を大きくして中東っぽい顔にしたような人だったので中東コルレオーネさんと呼びます。
↓参考画像

godfather34
中東コルレオーネさんはこの店のオーナーらしく、ボーイが事情を説明すると僕に日本に連絡して金を引き出せるようにしろと言って携帯を渡してきました。この時6畳くらいの部屋にボーイが三人ぐらいいて、若干囲まれてる感じで、不安よりもこれ映画とかで見たことある光景じゃんという感情や最悪払えなかったらどうなるんんだろうなーという楽観的な感情のほうが優っていました。僕がしないといけないのは

  • 海外からのキャッシングが出来ないように設定されているようなのでできるようにする事。(ATMで引き出すため)
  • もう一つはカードの使用限度額が一番下の15万になっているので一ヶ月の使用額の上限の引き上げ。(17万...)

まずカードの裏に書いてあった番号にかけるも繋がらず、次に銀行の番号にかけるも繋がらず...。
ガイドブックを持ってきていたのでガイドブックの巻末に書いてある現地の支店電話番号、海外サポートダイアルなどそれっぽい番号に手当たり次第にかけるも深夜の時間帯ということもありどこも繋がらず
最後の手段でイスタンブールの日本総領事館に電話、時間外だったのですが緊急ダイアルに繋がりやっと日本人の声が聞け、そこで教えてもらった日本のアメリカンエクスプレスサポートダイアルの番号にかけると繋がったのですが業務時間外のアナウンス。
この時点でイスタンブールは2時、日本との時差は+7時間、日本時間は9時なのでコールセンターが開く10時まで1時間待たないといけないらしく一度電話を切って中東コルレオーネさんに一時間後にもう一度電話しないといけないと説明。今になって思うと我ながらどうやって説明したのか、偽ドバイさんが通訳してくれてた気がしますがほぼ覚えていない。待っている間フルーツの盛り合わせが出されるも緊張で一切手を付けられず偽ドバイさんが一人で全部食べていました。
ここでホールに出てていたボーイが戻ってきて「お前さっきホステスの子の顔を描いてたろ、ボスの顔も描いてみろよw」と僕が持ってきていたスケッチブックとペンを渡してきました。内心、こんな状況でふざけんな金とるぞ!と思いつつもここは逆らわぬが吉。
Leary?Oo~、OK^o^;」と緊張しながら描いた絵がこちら

DSC06622 のコピー

まってほしい、これが仮にも絵で飯を食っている人間の絵かよ…思われるかもしれないが言い訳をさせて欲しい。この時極度の緊張で腋汗が洪水のように出ていたためクオリティーに影響したと言わざるを得ない、更にこれは余興であり金銭の授受があるならまだしも一銭の得にもならないこっちは取られている方だし。
個人的には一応似てるぞと思ったのですが偽ドバイさんは爆笑し、中東コルレオーネさんはあんまり似てないじゃん的な顔をしていました。

そうこうしている間に一時間経ったので再度電話、コールセンターに繋がりまずは限度額を引き上げることに成功。もう一つの課題、海外からキャッシングはまた別のところに電話をしないといけない&1時間後の11時からしか繋がらないらしい、さらにはそこですぐにキャッシングできるようにしてもらえるかもわからないらしい。この電話の間、担当の人に繋ぐのを待ってる時間や、年収などを聞かれている時間が長く中東コルレオーネさんが電話代を気にして若干イライラ、、、
電話を切り、いよいよ殺されるんじゃないかと思いながらもイライラしている中東コルレオーネさんに一時間後にもう一度電話しないといけないと伝え
怒らせないようにこのカードの中には1000TL入ってると言うと笑いながら4595TLでいいんだぞ的なことを言っていました。

一時間後にはこいつから金が入ると思って気をよくしたのかホールに戻され最後についてくれていたイランから出稼ぎにきたふくよかな女性(デブ)のホステスが付いてくれた。ボーイが来て何か飲むか?と訪ねって来ました。先程までの緊張で喉が渇いていたので水をくれと言うと金は取らねえから好きなものを飲めと言われ、いや、もう普通雨に水が飲みたいだけなんだ…と思っていると偽ドバイさんが勝手にビールを2杯たのでいました。
ビールをがぶ飲みし早く1時間すぎろ、早く1時間すぎろと念仏のように心のなかで唱えながら過ごしているとホステスの子が「緊張すること無いよリラックス、リラックス」とか言ってきましたが内心こんな状況でリラックスできる奴がいるか!俺に構うな!黙ってろ!デb、、、ふくよかな女性!!と思っていました。
そうこうしている間に電話する時間になり中東コルレオーネさんから国際電話だから高い電話代を払ってるんだ!コンパクトに話を進めて!と言われながら電話するもここに来て繋がらず。終わった、いよいよ中東コルレオーネさんが切れるぞと思いながら電話を切り自分ではどうしようもないと説明。
するとボーイが会計の機械を持ってきて何度か挑戦、この時点ではわからなかったのですが上限を引き上げたことで9万と8万の二回に分けて会計ができたみたいです。
偽ドバイさんが「よし帰ろう!」と言い出し、この時点の僕は会計できたのかできていないのかよくわからないまま店を出てタクシーに乗り込みました。(確認できたのは帰国後)
午前6時前頃にホテルの近くで降ろしてもらい部屋に戻って寝ようと今前の出来事を思い返した時に

 

あ、偽ドバイさんと店グルじゃん!!
と気が付きましたw遅すぎるだろと思われると思いますが、前篇で書いた事前情報を完全に信じこまされていた僕は本当にこのタイミングまで気づけませんでした。これは一個人の力じゃなく背景に日本人を騙すための講習があり、受けてるんじゃないかと思えるぐらいの徹底ぶりでした。
これにてこの旅の山場は終了。次回の記事はその日の昼から相談に行った日本総領事館(海外でトラブルに巻き込まれた際の対応)と体験してから180度見え方が変わった街について、ボッタクリ絨毯屋にリベンジ帰国後日本でやってしまった最後の失敗(これで心が折れました)
その後、新年度2016年の5月にカード会社からかかってきた一本の電話についてざっと書いてこの旅の〆にしたいと思います。

  • この記事を書いた人

Rii2

当ブログの管理人。iPadでイラストの仕事をしながら世界中でノマド生活をしています。iPadでどこでも、いつでも仕事ができるという働き方を体現しています。

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