皆さんはアルフォンス・ミュシャという人物をご存知でしょうか?
日本でもかなり有名な作家で絵画をあまりみない方でも一度は名前や絵をを見たことがあるのではないでしょうか。
日本ではあまり知られていないようですがミュシャはチェコ出身の作家なんです。
この旅の目的の1つにあったミュシャが手がけた『スラヴ叙事詩』を見てきたので書いていきます。
アルフォンス・ミュシャ
アルフォンス・マリア・ミュシャ(Alfons Maria Mucha, アルフォンス・マリア・ムハ、1860年7月24日 - 1939年7月14日)は、アール・ヌーヴォーを代表するグラフィックデザイナー。「ミュシャ」という表記はフランス語の発音によるものであり、チェコ語の発音
多くのポスター、装飾パネル、カレンダー等を制作した。ミュシャの作品は星、宝石、花などの様々な概念を女性の姿を用いて表現するスタイルと、華麗な曲線を多用したデザインが特徴である。イラストレーションとデザインの代表作として『ジスモンダ』『黄道12宮』『4芸術』などが、絵画の代表作として20枚から成る連作『スラヴ叙事詩』が挙げられる。wiki参照
グラフィックザイナーとして書いた絵がよく知られていますが今回見に行ったスラヴ叙事詩は絵画です。
プラハにはミュシャ美術館という美術館があるのですが行く前に調べた情報によると小さい施設で作品数も少ないガッカリスポットらしいので今回は行きませんでした。
今回のお目当てスラヴ叙事詩が展示されているのはプラハ国立美術館
観光地から少し離れた住宅街に建っていたので最寄りのトラム駅から少し歩くのですが、
早速迷いました。
迷いながらも観光客が一人もいない教会(観光客どころか体育館くらいの広さに人が2人くらいしかいませんでした)や住民の方が利用されているリサイクルショップなど寄り道できたので楽しかったですが、そうこうしている間に美術館に到着。
受付で英語で「学生なら学生料金で入れるよ」と言われたのですが何を言われているかわからなかったので
秘儀
「Oo~YES!…」
学生証を出してくださいと言われ、ここでやっと学生料金の話だと気づく。
やっぱり学生ではないですとも言えないので暫く鞄の中を探すふりをして
あ、学生書わすれちゃった!♪~(´ε` )という態度を取り普通料金ではいりました...
入場料は常設展示とスラヴ叙事詩を合わせて240czk(1200円程)でした。
スラヴ叙事詩
アルフォンス・ミュシャが晩年をかけて手がけた20点からなる作品群。
1908年、ボストン交響楽団によるスメタナの≪わが祖国≫を聴き、強く感銘を受け、スラブ諸国の文化の伝道に尽力することを決意する。
1910年、故郷チェコに定住。翌年からスラヴ民族の歴史を綴った連作『スラヴ叙事詩』の制作に取り組み、チェコスロバキアの国家行事のポスターなどを手がけつつ、1928年まで同連作を制作し続けた。
写真と解説のサイトはこちら
早速スラヴ叙事詩の展示会場に入るとまず作品の大きさに驚かされました。3~8メートルはある作品が並べられていて圧倒されました.
訪れたのが金曜だったからもあるとは思いますが中はガラガラで、お客さんが十人くらいしかいなかったのも驚きでした。展示されてからかなり経っているので町の人はわざわざ見に来ないにしても観光客の人もあまりこないのか?と疑問に思いました。
さらに展示会場は撮影OKとのこと。
僕はミュシャのイラストレーターとしての作品しか知らなかったのでこんな大きな絵画を描いていたんだな素晴らしい!と思ったと同時に、なぜ日本では知られていないのか不思議でした。スラヴィ叙事詩でも作品の中に描かれている女性はミュシャが手がけたポスターのような特有のすこしデフォルメの入ったような綺麗な顔立ちでした。
その他にもこちらの絵ように背景の空間とは関係なく作品の所々に人のシールを貼り付けたような平面的な表現がされていてこれもミュシャだからできるデザインだなと思いました。
この旅の目的は前記事で書いたように天文時計とプラハの町並みを見ることだけで出てきてしまったのですが(今考えると我ながらその行動力すごい)これを見るためにプラハに行ってもいいぐらいに美しかったです。
普段絵を見て感動することはそんなにないのですがスラヴ叙事詩の実物を見たとき体の中の血がどっと流れ鳥肌が立ったのを覚えています。
スラヴ菩提樹の下で宣誓する青年たち
聖アトス山 ― 東方正教会のバチカン ―
スラヴ賛歌 ― 4つの色で示されるスラヴ民族の4つの時代 ―
お土産コーナでスラヴ叙事詩のポスターを買ったのですが発色があまりよくなく実物と比べると残念な出来でした。
驚いたのはミュシャの本は日本語のものしか置いてなかったことです。なぜこんな所で日本語が!?と思ったのですがパラっと見たら日本の出版社が発行した本でした。
日本に帰ってから調べていると、
なんとこのスラヴ叙事詩が2017年日本に来るそうです!!
国立美術で展示されるそうです。激混みは免れないでしょうが絶対に見るべき作品だと思いますので是非チェックしてみてください。
今回はこの辺で!