旅行記

2015プラハ一人旅11(イスタンブール編):なんだと!夜のイスタンブールで二度目のボッタクリ?!【前篇】

前回の記事でぼったくり絨毯屋で絨毯を購入してしまい、着いて早々イタンブールの洗礼を受けました。
ホテルで後悔しつつも被害額は少ないし、物はどうあれ絨毯ゲットしたので気を取り直してスケッチブックとペン、少額のお金とクレジットカードをもって街を周ることにしました。←前回カード持たないほうがいいと言っていた人間です。
この時はカードを持つことをそこまで深く考えていませんでした。すでに日は傾きだしていて夕日に沈むブルーモスクとと飛び交うカモメがすごく綺麗でスケッチしていました。↓参考画像
670sultanahmetcamii

モスクの前のベンチで描いていたのですが、やたらといい絵だね!ナイス!などと話しかけられる。この時は観光客か現地の人かもわからないので気さくな人達だなぁくらいにしか思っていませんでした。描いているうちにかなり暗くなってきたので切り上げ海を見に行くことにしました。ブルーモスクや僕が泊まっていたホテルは丘の上にあり、丘を下ると地中海が見える場所に建っているので下まで降りて海を見に行こうと考えました。↓参考画像

sultanahmet_istanbul

初めのうちはバザールやレストランがあったのですが下に下るにつれてなくなっていることに気が付き、外灯もまばらになってきました。暗い路地が目立つようになり終いにはボロボロの家や遺跡?があるスラム街みたいな場所になりました。
ここは怖い!と思いつつも自分の置かれる非日常感に興奮していました。THEギャングが出てきそうな場所だったのでRIi2式海外生き残り教本の28Pに書いってあった秘儀

『持っていたマフラーを顔にぐるぐる巻きにして歩く』を使いました。教本いわくこの行為には顔で日本人とバレないためと、ゼルダの冒険に登場するシークになりきれる、変なやつだと思われ狙われにくくするという3つの意味があるそうです。

スラムのような暗い路地を脱けて海沿いの大きな道にでると近くの公園で焚き火をしてる若い人達がちらほらいてさすがにギョッとしました。避難がてら近くのガソリンスタンドのコンビニに入り安物のクッキーを二箱会社のおみやげ用に購入(どうでもいいですね)Googleストリートビュアーで調べたらそのガソリンスタンドが写っていました!!
探検もそろそろ切り上げようと思いこのガソリンスタンドから海沿に20分程ここの小屋の近くまで来ると小屋で飼われているのか黒い大きな犬が寝そべっていたのですがリードで繋がれていない放し飼い...まぁ、おとなしいだろうと思って横を通ると唸りながら駆け寄ってきたので命かながら200mぐらい走って逃げました。その後はブルーモスク近くまで戻ってレストランに入りイスタンブールの町並みと地中海を見下ろしながらワインとパスタを食べました。良いスポットで値段も高くなかったのですが時間も早かったせいか客が僕だけでした。

 

さて、ここからが長い夜の始まり...

ブルーモスクの前の広場で男性に英語でタバコの火を貸してくれませんか?と話しかけられ、持ってないと言うとそこからぴったり横について話しかけてきました。片言ですがわりと日本語が喋れる中東人で、ドバイから一人で来て明日帰るらしく、日本の大成建設と仕事をしたと言っていました。ここでは偽ドバイさんと呼びます。
一人で暇だし一杯ビールを飲みに行こうと言われ、初めは警戒していたのですが酔っていたこともあり、喋るうちに一杯ならいいかなという気持ちになってしまいついて行くことにしました。(五時間前にぼったくられた人間の警戒心とは思えませんね...)
もちろん怪しいのは承知だったのですが、この旅は今まで特に変わったこともなく面白いみやげ話もないと思っていたので危ない道に踏み込みたくなる好奇心にやられました。悔いはないです!w
ガラタ橋まで歩き(15分くらい)その間趣味や仕事の話をしました。今になって思い返せば警戒心を解くことを徹底しているなと思いました。

  • 大阪に住んでいたと言うと「行ったことがある、シンサイバシ!」と知っているワードを出し、親密になった錯覚をおこす心理学では有名な手口らしい。下ネタは笑いや共感を誘うらしく「I like Big オシリ!I like Big オッパイ!」と何度も言っていました
  • もう一つは観光客だと信じ込ませることを徹底していたこと。ガラタ橋に着いたら写真を撮ってあたかも観光客のふりをしていました。橋の上でも撮ってくれと携帯を渡してきたり、遠くに見えるモスクの写真を撮ったり。この時点で完全にドバイから来たイスタンブール最終日の夜を1人で過ごすのが寂しいノリのいいおじさんだ信じ込まされていました。

ガラタ橋は車が通る道路の下に店が並んでいる橋で観光客も多く活気がありました。
バーで一杯だけ飲み、何も言わずに奢ってくれ、店を後にしました。その店で偽ドバイさんは日本人はどうして夜になるとすぐ寝る?もっとナイトライフも楽しまないとと言われ、片言でジンセイミジカイ!enjoyvacation!ジンセイミジカイ!enjoyvacation!としきりに言われました。これも心理学の刷り込みの理論らしいですね。↓ガラタ橋参考画像

8068740080_1cee9b006d_k

1軒目を何も言わず奢ってくれたし、次の店に行こうといったのもこの人だから奢ってもらえるぞしめしめと思、さらに着いて行くことにしました。完全なるカモ
橋を渡った所でタクシーを捕まえクラブらしき場所に。クラブには行ったことがあったのでクラブだと思い込んで中に入るとキャバクラでした。座っているとボーイがホールの真ん中でだべっている女の子達の中からピックアップし隣に座らせ喋りしながら酒を飲むシステム。客が飽きたらチェンジできるシステムでした。おいおい、女の子の酒は高いぞ......ま、奢ってもらえるからいっかと思い後先考えないモードに。偽ドバイさんがガンガン女の子にお酒を入れるわ飲むわ。こんなペースで大丈夫なんだろうかと思いつつも僕についてくれた女の子のグラスが空いたらすぐさまボーイがジェスチャーで入れますか?というので偽ドバイさんに習いドリンクを入れていました。
僕についてくれた女性は前半は肌カサカサな前髪パッツンのお姉さんで後半はふくよかな女性(デブ)でイランで生まれてイスタンブールに働きに来たらしく故郷は戦争があって嫌いだと言っていました。英語でい色々聞かれかれましたが大半がわかりませんでしたw持ってたスケッチブックに女の子の顔を描いて時間を潰したりフロアで踊ったり、宴会ゲームしていました。
店に入ったのが19時で偽ドバイさんが店を出ようといったのが1時。気づけば6時間もいたようで驚きました。
ボーイが会計金額の書かれた紙を持ってきたので偽ドバイさんありがとう!と言うと...

「じゃ、ここ割り勘だから。カード出して」(^-^)

と言われ、内心ええ!おごりちゃうんかい!と思いつつもまあ沢山飲んだしいいやと思い会計金額を見ると...9189と書かれていました。この金額の割り勘だから約4595。とりあえずカードを渡して日本円でいくらだろうと思い計算してみる。
4595×37=

 

170000円
ん?計算ミスかな?と思いもう一度計算するもこの金額。この瞬間スッと酔いが冷めました。『え、この金額はやばくない!?え、でも偽ドバイさんは普通にしてるしこんなものなの?!』と内心パニクっていました。ボーイを待っている間、この旅行が30万になっただけ、30万払ってプラハに行く人もいるから...と自分を励ましていました。
と、ここで会計が終わっていればイスタンブールでぼったくりバーにあったというだけの話で終わっていたのですがここからが長かった。
この時点で1時で僕がお店を出れたのは5時。緊張で地獄のような4時間の始まりでした...

後でわかったのですがこれ「タバコの火かしてくれませんか? イスタンブール」というワードで検索するとゴロゴロ出てくる超有名な手口らしくこの次の日、日本総領事館に行くのですがそこでもあーやられましたかという反応をされ、日本人観光客の被害者が多いらしです。知識さえあれば回避できたのにと悔やまれます。

つづく...

  • この記事を書いた人

Rii2

当ブログの管理人。iPadでイラストの仕事をしながら世界中でノマド生活をしています。iPadでどこでも、いつでも仕事ができるという働き方を体現しています。

-旅行記