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NFTがイラストレーターの世界を変えるかも、NFTとは?

NFTという単語を聞いことはありませんか?

今回はNFTというものについて初め聞いた、何それ?という方にも分かりやすく簡単に解説をしたいと思います。
近年注目を集めるこの技術、今はまだ海外のサービスが主ですが国内の企業もこぞってNFTの技術を導入したマーケットやサービスを作っており、今後我々の生活に深く関わり、知らず知らずのうちに使っているようになりそうな技術です。

NFTとは?

NFT というのはブロックチェーン技術が一般の人たちの日常に広がっていくきっかけになる可能性を秘めた技術です。2020年ごろからじわじわと話題になっており3月には NFT の関連の株価が一気に上がったりと仮想通貨市場で注目を集めている技術になります。

まず NFT とはnon-fungible tokenの略で日本語で言うと『非代替性トークン』と言います。

英語でも日本語でも意味がわかりにくいと思いますが、非代替性というのは変わるものがないということです。つまり、唯一無二の存在を生み出せるトークンということです。

少しわかりにくいので逆に代替性があるというものはどういうものかというと普段使っているお金がそれにあたります1万円札を銀行に入れて引き出しても1万円札。お札自体は別のものですが1万円という価値は変わらず、1万円として使えます。これと同じようにビットコインやイーサリアムなどの仮想通貨も代替性があります。

話を元に戻して NFT はその非代替性という代わりになるものがない1点ものという感じです。例えば保険証や運転免許書、何か資格の証明書などは交換できない非代替性のものと言えます。

このように他に変えることができないものをブロックチェン上で管理をしたり、やりとりできるようになるというのが NFT という技術です。今までは漫画、音楽、動画などのデジタルのコンテンは違法にコピーすることが容易に可能で海賊版が出回ってしまったりということがありますが、ブロックチェーンの技術が当たり前になった将来では、すべてのデーターの取引履歴がわかるので出どころがわかったり、販売者がわかったりということでそういった事が起こらないシステムにすることが理論上は可能です。

そのデータがいくらでどのアカウント(アドレス)に買われてきたかが作られた日まで遡ることができるので本物の証明がつく市場で、『価値としては』コピー不可なデジタルデーターが取引されています。*この『価値としては』という意味が重要で、スクショを取ればアートの画像自体をコピーすることはできるけどそのコピーに本物の価値がつかないことになります

NFT というのはこういったブロックチェーンの特徴を利用して今身近にあるコンテンツをデジタル化、ブロックチェーン化して利用しようというものです。暗号資産というと取引所で売ったり買ったりして利益が出たとか損失が出る、お金や金融というイメージがとても強いのですが NFT は同じブロックチェーン技術でも金融というよりはブロックチェーンの技術を使って日常のものをデジタル化していく、デジタルデーターでも1点ものの証明がつくイメージです。

NFTの具体的な例

もう少し具体的な例があった方がわかりやすいと思うのでいくつか挙げます。

ゲーム

NFTの具体的な例の一つ目はゲームです。国内ではまだ少ないですが国外ではNFTのゲームというのが結構たくさん開発されています。

「クリプトキティ」というゲームは猫を育成したり掛け合わせて新しい猫を生んで育成することができるゲームです。それぞれ個性があったり名前があったりレア度の高いものを作り出すことで高値で売ることができます。プレイヤーが作った猫はオリジナルで、他者が複製したり消去したりすることができず、ユーザー間での売り買いができることが特徴です。

で普通の今スマホゲームやオンラインゲームなど大抵はゲームの中でしかアイテムが使えないと思います。例えばファイナルファンタジーに出てくるキャラクターをドラクエで使ったりということはありえないですよね、それぞれのアイテムやキャラをメルカリのようなところで売買することも今はできません。でもブロックチェーンのゲームであればこのように自分が育てても使わなくなったアイテムを人に売って資産にすることができたり、逆に人が欲しそうなものを作って高値で売ったりというような事もできます。

また規格が同じであれば他のゲームにもアイテムを持ち込むことも可能になります。(規格が同じというところが難しいとは思いますが)
同じブロックチェーン上のものは理論的には繋がっており、ゲームAのアイテム→ウォレット→ゲームBというように転送することができるようになるかもしれません。

デジタルアート

今までデジタルアートは他者が複製することが可能で、コピーされたら作者との紐付きはないような物でしたが、ブロックチェーンの特徴を生かすと、どこからやってきたのか、誰が作ったのかというのがはっきりと証明をしたり確認をすることができます。またその財産の所有権を世界中で売買できるので気楽にオークションに参加をできるようになるでしょう。

既に24×24pixのアートが1枚で何億という世界になっています。また複数人で出資して所有することができたりもします。

このようなゲームのアイテムや、アートのやりとりがどういうところで行われているかというと有名なところだと open sea というサイトがあります。ここではイーサリアムネットワークというブロックチェーン上にできたマーケットで、自分で作った作品をNFT化して買ったり売ったりすることができます。現状はまだ海外のサイトが多いですが、他にも多くのNFTマーケットがあります。なので自分の書いたイラストだったりインスタグラムに挙げた写真に自分で価値をつけて売りに出すことができます。

日常で本が売れた後、その本ブックオフで売られても作者には再販の利益は入らないような仕組みですが、これをブロックチェーンで制御して NFT という形でコントロールをすることができると、2次販売、3次販売してもしっかりと作者に利益が入るような仕組みがあります。

2次販売でも作者に利益が入る

購入者が自分の商品を第三者に販売して売れた場合、売り上げの%が作者に入ってくるシステムを最初に設定して販売することが可能で、還元率を10%に設定した場合

ポイント

作者:イラストをNFT化して販売

Aさん:イラストを1ETHで購入(作者に1 ETH入る)
↓ イラストを1ETHで販売
Bさん:イラストを1ETHで購入(作者に0.1ETH入る)
↓ イラストを1ETHで販売
Cさん:イラストを1ETHで購入(作者に0.1ETH入る)
etc...

とその作品が売れる限り作者にお金が入ってくるシステムです。なので自分の描いたイラストや作品を自由に売買をして自分の価値を高めたり自分の作品を世の中にもっと知ってもらうという機会が広がることにもなります。

利用券

例えば遊園地などの年間パスポートを買っても途中で行けなくなり余ったといようなことがあったとき、それを分割して売ることができるようにすることも可能です。

またコンサートチケットも nft でブロックチェーン化すると偽造が防止されたり、法外の値段をとる転売などを防ぐことができたり、急に行けなくなったコンサートのチケットを簡単に譲渡したり。

デジタルデーターにも実物と同じように価値がつく時代に

この他にも日常生活の多くの面でNFTと親和性の高いものがありますが、今回はこの辺で。

デジタルアーティストにとって、デジタルアートの価値は実物のアートと並ぶのは少し難しいと思っていましたがこの定義が覆るよううな可能性を秘めたNFT。今は知識のある人しか利用しないマーケットですが、この技術はメルカリやアマゾンのように徐々に日常生活に浸透していくと予想します。

2021年4月にメルカリはNFTを利用する仮想通貨の会社、株式会社メルコインを発表。GMOもNFT事業に参入を発表

IOTといっていずれ全てのものがインターネットに繋がる時代が来ると言われてますがこの技術もその一環だなと思います。今後NFTを使ったサービスやマーケットが出てくると思うので楽しみです。

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