iPadとiPad Proの中間の立ち位置にあるiPad Airシリーズ、先月発表され大幅なデザインの刷新、トップボタンにtouchIDを採用、iPhone12と同じ最新の強力なチップの搭載し生まれ変わったiPad Air4が発売されました。
今回のiPad Airは『A14 Bionic』という最新チップの搭載。上でiPadとiPad Proの中間的立ち位置と書きましたが、「iPad Air」は現行のiPad Proより新しいチップが搭載されているので「iPad Pro 11inch」と肩を並べ、性能、価格面でpro一択ではない状況になってます。
そんな「iPad Air」発売され発売日に購入しようと店舗に行ったのですが、「iPad Pro11インチ」と比較して悩んだ末Proの方を買ったのでその理由を書きたいと思います。iPad Airをイラスト制作端末としてご検討中の方は購入前にぜひ一度読んでいただきたいです。
2021年6月12日更新
2021年モデル iPad Proが発売されたので比較記事を新しく書きました、こちらも合わせてどうぞ。
ProとAirの違いをおさらい
こちらの記事でも書きましたが今回のAirに搭載されているA14 Bionic は前モデルのA13 Bionicチップから30%処理速度が向上していると言われています。また2020年3月に発売されたiPad Proに搭載されているチップ A12X Bionicと同等の処理速度を発揮するようです。
ただ、単純なチップだけの性能はAirの方が高いのですがProのチップはコアの数が多かったり、画面の反応速度が速かったり、Face IDがある、カメラが良かったりと全体のスペックではProの方が優れています。特にイラスト制作に必要な描画処理の速度はiPad Proの方が高くなっています。
https://gori.me/iphone/iphone-news/125661
*こちらの記事ではiPhone12で比較されていますがiPhone12はAirと同じチップです。
Airと pro11、無印の比較
前記事でも使った画像ですがそれぞれの性能や価格の比較表を見てみましょう。Airに先立って先月発売されたiPad 2020モデルも合わせてどうぞ
価格について
Pro 11inch
128GB 84,800円(税別)
256GB 95,800円(税別)
512GB 117,800円(税別)
1TB 139,800円(税別)
Air
64GB 62,800円(税別)
256GB 79,800円(税別)
iPad
32GB 34,800円(税別)
128GB 44,800円(税別)
それぞれ容量が微妙にズレていてわかりにくい!なぜAirの最下位モデルを128GBのしていないんだAppleは…!なんか比較をわかりにくくしてないか?思ってしまう容量ですが、Airと pro比較するのであれば256GBか128GBです。
*もしAirを買うのに64GB買おうとされている方は後悔することになると思うのでやめておいた方がいいです!ホントに!ちょっと動画を見たりアプリで何かする程度のサブ機としてはいいかもしれませんが1万7千円追加するだけで容量が4倍になるのでここだけは少し頑張って256GBを買ってください
Air 256GB 79,800円(税別)
Pro 128GB 84,800円(税別)
Pro 256GB 95,800円(税別)
比較するとで同じ256GBでは16,000円(税別)の価格差です。Air256GBとPro128GBでは5000円(税別)の差になります。ちなみに僕が買ったのはProの128GBです。
上で書いたようにチップはAirが最新ですが他のスペックはproが良いという内容を踏まえた上でこの価格差、容量差をどう感じるかはそれぞれといったところでしょうか。今回Proを選んだ理由は2点ありますが、Airでも変わらないと思った部分をあげておきます。
AirPods proを持っているのでスピカーは使わない
iPad Proは4つのスピーカーに対してiPad Airは2つ。実際音を聴いてみるとProの方が圧倒的にいい音なのですが僕はAirPods Proを使っているので本体から直接音を出すことがあまりないのでここは評価基準になりませんでした。
背面カメラをほぼ使わない
iPadのアップデートでいつも思うのが背面のカメラに高性能はいらないという事。カードを読み取ったり必要書類を撮ったりでしか使わず性能が上がっても普段は一眼レフを使っているし、一眼レフがない場合でも使うのはiPhoneのカメラなのでiPadのカメラが高性能になっても宝の持ち腐れ感があります。
結局iPad Proを選んだ理由
ということで、実際にAirのProcreateでイラストを制作してみたのですが年々スペックが上がっているiPad、どちらも絵を描くのに使う分であればあまり違いが感じられないほどにサクサクです。正直、今回の焦点である絵を描く上での『A14 Bionic』と『A12X Bionic』の違いはあまり実感できないです。
数字で30%向上!とか言われても、変形などの重い処理が快適にはなるとは思いますが絵を描くのに必要なスペックはもう十分というのが正直なところです。ですがその他の部分でやはりProを選ぶ理由があるなと感じました。
その1:ProMotionの有無はやっぱり大きい
iPad ProにはProMotionテクノロジーという機能が搭載されており、これは2017年モデルのiPad Proから搭載された機能です。Pro以外のiPadには採用されていない機能で、この機能がないiPadはリフレッシュレートが60Hzなのですがこの機能は120Hzになるというものです。
リフレッシュレートとは?
リフレッシュレート(垂直走査周波数)は、液晶ディスプレイの画面全体が1秒間に何回更新されるかを示す数値で単位はHz(ヘルツ)で表されます。 60Hzであれば1秒間に60回画面が更新されていることになりiPad Proは1秒間に倍の120回画面が更新されます。
この機能はiPad Airには採用されなかった為iPad Airも60Hzなのですが、比べてみるとiPad Proがぬるぬる描写できるのに対して少しパタパタ描写されているように感じ気になってしまいました。去年iPad Proが壊れたとき無印のiPadを使ってた際はそこまで気になっていなかったので慣れかとは思いますが比べるとやっぱり気になってしまいました。
その2:画面の薄さからくる描き心地
こちらは具体的な機能ではないのですが、画面の薄さがぺンの描き味に影響していると感じました。iPad Proは画面が薄く、ほんの少し撓むためペンで描写した際に引っ掛かりを感じます、反対にiPad Airの画面はProと比べると厚いガラスが使用されているので撓がなくツルツルとした感じがしました。文字で書くのが非常に難しいのですが両方触って比べると少し違うかなという感じです。Proはペーパーライクフィルムが必要ないと感じる書き味です。
その3:新機能Touch ID
今回のデザインの刷新でAirもホームボタンが廃止され、新しくトップボタンにTouch IDが採用されました。認証速度は早くいい感じだったのですが、ProのFace IDは画面を一度タップすると自動で起動&認証のシームレスさに比べるとトップボタンに指を置く動作が少し手前だな印象です。ただ、今はコロナ禍なのでマスクをして出先で使うにはAirの方がいいというシュチュエーションもありそうです。
まとめ
ということで、今回位はiPad AirとiPad Proの比較でした。
今回は プロとしてガッツリ使うならやはりiPad Proかなと思いましたが、安価でデザインや性能はグッとproに近づいたAir。イラスト制作でのiPadエントリーには無印のiPadをオススメしていますがもう少しお金を出せるという方はAirをご検討されてもいいかと思います。
2021年6月12日更新
冒頭でも載せましたが2021年モデルのiPad Proが発売されて搭載チップがM1になったりと内部面で強化されています。こちらも合わせてどうぞ。